目次
6つのオススメ思考整理法
今回の記事は経営者の思考整理法についてです。
この記事を特に読んでいただきたい方は「すべての経営者」ですが、特に読んでいただきたいのは会社の現在ステージが「創業期」及び「停滞期」の経営者です。
会社の現在ステージ ⇒ 創業期の記事はこちら、停滞期の記事はこちら
経営者の思考整理法は、自分で使ってみて自分にあった方法を見つけていくしかありません。
人それぞれで頭がスッキリする方法が違いますので、色んな方法を試してみることをお勧めします。
ここから思考整理法の名前と特徴を解説していきます。
まずは使ってみて、アイデアの出やすさや整理のしやすさを体感してください。
ラクガキ
一番簡単で一番手軽なのはラクガキです。
この思考整理法には決まりがありません。裏紙などにエンピツかボールペンでテーマについてラクガキしていき、ドンドン思考を掘り下げて、とにかくラクガキしていくだけです。
私の使い方
全くゼロの状態から考えていくときに使っています。
テーマを決めて自分のゴールが何かを書き出して、ゴールに必要なものを思いのままに書き出します。
満足するぐらい書き出したら重要なポイントをエンピツで丸をして、ゴールから逆算した順番を決めていきます。
こうやって大きな道筋が出来たら、また別の紙にポイントごとに書き出していき全体をまとめて行きます。
ポイント
- 裏紙を大量に用意する
- 色エンピツなどで色を変えてもOK
- 書くことで気持ちが高ぶっていくのでモチベUPになる
- 気持ちが乗っている時は字が雑になるのであとで清書する
難易度 | 普通 |
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費用面 | 手書きは無料、ネットなどのツールは有料 |
手軽さ | ★★★★★ |
コメント | 紙とペンさえあれば場所を選ばずいつでもどこでも始められる点が利点です |
マインドマップ
数ある思考整理法の中で知らない人はいないぐらい有名な手法です。
真ん中の円に考えるテーマを入れて、右回りに枝を伸ばしていき抽象的な言葉で書いていきます。
下図のように枝を増やしていき思考を掘り下げていく思考整理法です。
私の使い方
私が一番多様しているのが、このマインドマップです。
頭の中がぐちゃぐちゃになっている時にマインドマップで思いのままに書き出すと、不思議と頭の中がスッキリしてゴールまでのプロセスが明確になります。
手書きや裏紙でも始められますが、私は作図がヘタなので作成ツールを使用しています。
ポイント
- 右回りに思考の枝を増やしていく
- 抽象的な言葉をこころがける
- 「やること」などは期限を入れて落とし込むことができるとGood!
参考
◆作成ツール
mindmeister:https://www.mindmeister.com/ja
スマホやタブレットにも対応しているので、場所を問わずに利用できる点でかなり重宝しています。
書籍
◆マインドマップ 最強の教科書 (ShoPro Books)
記憶力、創造力、集中力を高めることのできる革命的な思考ツールとして知られ、教育やビジネス分野を中心に、世界中で活用されているマインドマップ。その開発者で脳と学習の権威であるトニー・ブザンは、本書を「完全ガイド」として位置づけ。正確にマップを描くことで、最大の効果が発揮できるよう、細かなルールを明確に記載している。これまでの著書の中でもっとも平易で簡潔、教科書のように短時間で読みきることができる。
◆ふだん使いのマインドマップ 描くだけで毎日がハッピーになる
もやもやとした悩みをスッキリ解決!ごちゃごちゃな日常をサッパリ整頓!
マインドマップはビジネスマンだけのものではありません。
買い物リストに、休日のランチ決めに、旅行プランに、さらに、話し合いやコミュニケーションにも大活躍。
日常のさまざまなシーンでマインドマップを活用しよう!
難易度 | 簡単 |
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費用面 | 手書きは無料。作成ツールを利用すると有料になる |
手軽さ | ★★★★☆ |
コメント | 頭の中のゴチャゴチャしたものを一気に整理できるツール。私が一番利用しているツールです。 |
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マンダラチャート(マンダラート)
メジャーリーガーの大谷翔平選手が花巻東高校1年の時にマンダラチャートを使って「ドラフト1位8球団」という目標を立てたというので、マンダラチャートが一躍有名になりました。
下図が大谷翔平選手が作ったマンダラチャートと言われています。
※出展:スポーツニッポン
中心に目標やテーマを入れ、そのまわりの8つのマスに関連する言葉を入れてマスを埋めていきます。次に、8つのマスを展開してそれぞれの8マスを埋めていきます。
大谷翔平選手のマンダラチャートでは、「ドラフト1位で8球団から指名されるには?」からスタートして、「体づくり」などの基礎体力やメンタル面の向上などをあげています。
「体づくり」の詳細では「サプリメントをのむ」などのやることリストが出来上がっています。
このように一つのテーマを8つに分解し、深く考えていく思考整理法がマンダラチャートの特徴です。
私の使い方
一つのテーマに対して深掘りしていく項目が多い場合に、考える内容を絞りたいときなどに使用しています。
マインドマップと違ってマンダラチャートは考えることを8つに絞っている点が利点だと思います。マインドマップの場合は無限に考えが出てきて結果的に3枚4枚と同じようなテーマで書いてることもありますが、マンダラチャートは8つに制限されているので同じような内容は絞ることができます。
逆に8つの項目が埋められない場合もあるので、考える内容が少ない場合はマインドマップ。テーマが大きい場合や考える内容が無限に出てきそうな場合はマンダラチャート。というように考える内容にあわせてマインドマップとマンダラチャートを使い分けています。
ポイント
- できるだけ8マスを埋める
- 抽象的な言葉をこころがける
- 言葉がかぶってもいいので、とにかくマスを埋める
難易度 | 少し難しい |
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費用面 | EXCELが使えれば紙の費用ぐらい |
手軽さ | ★★★☆☆ |
コメント | 一枚の紙で全体像が見れるので、大量のごちゃごちゃした物事を整理するときに力を発揮してくれるツールです。 |
参考
◆作成ツール
昔は「マンダラート」と言うiPad専用のアプリがありましたが、アプリよりもEXCELなどで作れるので私は自分で作って使用しています。
書籍
◆仕事も人生もうまくいく! 【図解】9マス思考マンダラチャート
マスを埋めていくだけで、目標達成の最短ルートが見えてくる!
超一流アスリート、経営者、ビジネスパーソンも取り入れていると話題の元祖9マス思考「マンダラチャート」の使い方をあますことなく大公開!
プロジェクト、アイデア出し、時間管理、ダイエット、トレーニング…仕事でもプライベートでも使える最強ツール活用術。
◆一流の達成力
ロサンゼルス・エンゼルの大谷翔平選手も高校時代に実践!
ビジネスパーソンから教師、アスリート(スポーツ界)、モデル(芸術界)、小中高校生まで、現在7万人以上が、原田メソッドの1つ「オープンウィンドウ64」という1枚のシート、目標達成ツールを活用しています。
あのロサンゼルス・エンゼルスの大谷選手も高校1年生のときに「8球団からドラフト1位指名」という目標を「オープンウィンドウ64」に書き、それ以上の目標を達成しました。
ふせん思考法
使うものは”ふせん”とペンだけのシンプルなものですが、自由自在に思考を整理できる点が素晴らしい思考法です。
まずはテーマを決めずに気になっていることを”ふせん”に書いていきます。
このとき1枚の”ふせん”に1つのことを書くようにしてください。
書いた”ふせん”はテーブルに貼っていき、頭の中にある気になることを全て書き出したら、グループ分けを行います。
グループ分けは自由です。
例えば「やることリスト」であれば次のようにグループ分けをしてみてください。
・すぐにやるもの(2分以内に片付けられること)
・人に任せられるもの
・段取りを考える必要があるもの
・いつでもいい期限がないもの
これはGTD仕事術というもので、この4つの基準でグループ分けをすると頭の中がスッキリして、優先順位がつけやすくなります。
私の使い方
頭の中にあるものを全部吐き出して整理するときに使っています。
マインドマップやマンダラチャートは型にはめて思考を整理して行きますが、ふせん思考法は型にはまらず自由自在に思考を展開することができます。
テーマが2つ以上ある場合や”考えるテーマ”を考えるときに使っています。
私は自室の壁にホワイトシート(ホワイトボードのようなもの)を貼って、ふせんに書いたものを貼り付けて「あ〜でもない、こうでもない」と何度も何度も貼って剥がしてを繰り返して思考をまとめています。
ポイント
- ふせん1枚に1つのことを書く
- 気になっていることをドンドンふせんに書いていく
- テーマ(またはカテゴリ)ごとにふせんの色を変えてもOK
難易度 | 簡単 |
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費用面 | ふせんを大量に消費するのでふせんの費用がかかります |
手軽さ | ★★★★★ |
コメント | ふせんとペンさえあれば場所を選ばず、いつでもどこでも始められることと、すきま時間やアイデアが浮かんだ時にふせんに書いておくことができます。 |
参考
書籍
◆フセンで考えるとうまくいく:頭と心が忙しい人のための自分整理術22
やらなきゃいけないこと、やりたいことが多すぎて、頭と心がゴチャゴチャになっていませんか?
やる気があって好奇心が強い人ほど、そんな状態になりがちです。
ここで役立つのがフセンです。
フセンがあれば、自分の状態をスッキリ整理できます。いろいろな問題を自分らしく解決できます。
使うのは、フセン、ペン、紙 だけ。頭と心の中をとにかく書き出すだけでOK。
経営判断、事業計画、人間関係から、スケジュール管理、企画アイデア、営業トーク、婚活、バカンス、今日の買い物、さらには、夢の達成まで――。
◆仕事はすべてポスト・イットで片づく!
「いつもスケジュールに追われている」「もっと効率よく仕事をしたい」「思考がぐちゃぐちゃ。頭を整理したい……」あなたにも、心当たりがありませんか?
仕事で起こることはすべて、ポストイットで解決できます!
スケジュール管理も、思考の整理もラクラク。目標達成や、アイデア発想、会議でも………たった1分でOK。ぐちゃぐちゃになった頭を、ポストイットで整理しましょう。
ブレーンストーミング(ブレインストーミング)
前述した”ふせん思考法”と同じようなものですが、2人以上のグループで行うことができるのがブレーンストーミングです。
やり方はホワイトボードなどに参加者全員でテーマに関するアイデアを書いていき、司会(ファシリテーター)がテーマの結論をまとめます。
2人以上なので色んな角度のアイデアが出たり、テーマから外れたアイデアも出てくるので司会(ファシリテーター)はまとめる力が必要になります。
ホワイトボードに書かずに各自”ふせん”にアイデアを書いてもらい、それをテーブルまたはホワイトボードに貼り付けて司会(ファシリテーター)がまとめるやり方もあります。私はこちらの方を推奨しています。
ルールは色々あるようですが自由なアイデアが出るようにしたほうがいいので、推奨しているルールは下記の2つです。
・他人のアイデアを否定しない
・テーマに沿って自由なアイデアを出す(テーマから外れない)
私の使い方
クライアント先の社長さんや幹部社員さんと一緒にアイデアを出し合う時に使っています。
テーマは「販促」や「今後の展望」、「わが社の強みと弱み」などもやったことがあります。
立場が違う人が3人以上集まると角度も3つ以上になるので、意外なアイデアが出てワクワクする打ち合わせになります。
ポイント
- ふせんを使ったブレーンストーミングがオススメ
- 絶対に他人のアイデアを否定しない
- テーマをしっかり決めることがうまく行くコツ
難易度 | 難しい |
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費用面 | 会議室など少し広いスペースが必要です |
手軽さ | ★☆☆☆☆ |
コメント | 最低でも3人以上でやっていただきたい思考法です。2人だとアイデアに偏りがでてしまいブレーンストーミングの効果が得られません |
参考
◆フセンで考えるとうまくいく:頭と心が忙しい人のための自分整理術22
やらなきゃいけないこと、やりたいことが多すぎて、頭と心がゴチャゴチャになっていませんか?
やる気があって好奇心が強い人ほど、そんな状態になりがちです。
ここで役立つのがフセンです。
フセンがあれば、自分の状態をスッキリ整理できます。いろいろな問題を自分らしく解決できます。
使うのは、フセン、ペン、紙 だけ。頭と心の中をとにかく書き出すだけでOK。
経営判断、事業計画、人間関係から、スケジュール管理、企画アイデア、営業トーク、婚活、バカンス、今日の買い物、さらには、夢の達成まで――。
アウトライナー(アウトライン・プロセッサー)
アウトライナーとは下図のように、考えたいテーマごとに枝を作っていきリスト化していく思考整理法です。
iPhoneが世の中に出始めたころ、私がアプリで多用していたものがこのアウトライナーでした。
当時は工程表などを作るものに使用されていたようですが、思考整理にもすぐれていることから一般化したのでしょう。
アウトライナーはアプリやウェブサービスとの相性がいいので手書きで作るよりもツールを使ったほうが簡単に始められます。
私の使い方
私が好きな箇条書きをしながら、複雑にリスト化できるので、テーマを深掘りするときに多用しています。
マインドマップやマンダラチャートはせいぜい3階層ぐらいですが、アウトライナーの場合は無限に階層を増やすことができるので、深く考えたいときに最適な思考整理法です。
そのほか、記事を書くときにも全体のバランスを見るために使用しています。
ポイント
- テーマを深掘りするときに最適
- TODOリストとしても使える
難易度 | 簡単 |
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費用面 | 有料ツールを使用すると費用がかかります |
手軽さ | ★★★☆☆ |
コメント | アウトライナーは手書きよりも断然スマホアプリやウェブサービスがオススメです。 |
参考
◆アプリ
Dynalist
https://dynalist.io/download
書籍
◆超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術
「短く、魅力的に伝える」。それが箇条書きの強みだ。
◆経営者や投資家を動かす「短く、魅力的な」プレゼン
◆無駄な情報がそぎ落とされた、企画書・報告書
◆ポイントが明確で、かつ一瞬で理解できるメール
◆意見が飛び交う会議をまとめるファシリテーション
箇条書きは、あらゆるビジネスシーンで活用されている。
そこには共通の技術がある。わずか数行の箇条書きであっても、
繊細で精巧な工夫が必要なのだ。