今回の記事は、博多とよ唐亭:豊永社長の講演内容をもとに、抜粋記事では書ききれなかった内容を詳細記事にしています。
抜粋記事については、下記を参考にされてください。
参考:ドン底から這い上がった逆転人生!20店舗まで成長した店舗経営術/博多とよ唐亭:豊永社長
普通の経営者は5店舗ぐらい展開したら、考え始める
これは私の経験からの話ですが、普通の経営者は店舗展開を始めて5店舗ぐらいになると、セントラルキッチンを考え始めます。
セントラルキッチンは通常「儲かってから」というところが大多数です。
ところが豊永社長は、2号店の前にセントラルキッチンを作られました。
それは「100店舗やる」という目標があったためです。
「1号店の二日市駅前店」+「セントラルキッチン」では、セントラルキッチンのメリットは全くありませんでした。
複数店舗になって、やっとメリットが出始めるような施設(設備)に投資をされたのは、相当な覚悟と勝算があったのだと思います。
当時は、二日市駅前店がやっと軌道に乗り、わずかにお金が残り始めたころです。
一歩間違えば、また極貧生活へ転落する瀬戸際で、売上をあげてくれる店舗ではなく、効率をあげるセントラルキッチンに投資されたのです。
この投資は見事に的中しました。
このセントラルキッチンがなかったら、いまの出店スピードはなかったと思います。
複数のレストラン・学校・病院などの、常に大量の料理を提供する必要のある外食産業や施設の調理を一手に引き受ける事で、規模のメリットを追求する施設である。 なお学校給食や病院食などの給食の場合には、「給食センター」がこれにあたる。
出展:Wikipediaより
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セントラルキッチンの存在が後の展開を楽にした
セントラルキッチンがなかったとしたら、「博多とよ唐亭」の出店スピードはかなり遅くなっていたと思います。
それぞれの店内で、材料を仕入、仕込みをし、調理して、販売する。
この流れをパートさんやアルバイトさんに教え込んでいかなければなりません。
必然的に、教育にかかる時間は増加します。
それにお店によって味にバラツキが生じたり、材料の在庫管理なども面倒になります。
「100店舗やる」ためには?
この思考が決定的な違いになったのです。
例えば、豊永社長が「10店舗ぐらいでいいや」という目標だったら。
1号店の次に作るのは、セントラルキッチンではなくお店だったでしょう。
豊永社長は最初から「100店舗やる」つもりで動いていたから、お金がない状況にもかかわらず、目先の売上ではなく効率をあげるセントラルキッチンに投資したのです。
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今の延長線上で考えるか、先を見すえて動くか
延長線上で考えると、限りある資源(資金)を効率よく投資するためには、1号店のあとの展開は当然、2号店だったと思います。
しかし、豊永社長は「延長線上」では考えていなかったのです。
「100店舗やる」ためには、最重要となるセントラルキッチンを早い段階で構築しなければならないと、100店舗を見すえて動いたのです。
1店舗目からいらっしゃるパートさんも、豊永社長の「100店舗やる」という言葉をご存知です。
最初は、半信半疑で聞いていたパートさんも、最近では「本当にやれるんじゃないか?」に変わってきたそうです。
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