あなたの会社はどこに当てはまる?6つのステージで見る会社の特徴と経営者がやるべきこと

現在ポジションで見る会社のステージ

今回の記事は会社の現在ポジションと経営者がやるべきことについてです。
この記事を特に読んでいただきたい方は「ビジネスをしている中小企業経営者全般」です。

会社の現在ポジションとは、創業してから自社がどこの位置にいるのかを分類したものです。
分類は創業期、停滞期、成長期、倒産寸前期、安定期、衰退期の6つあり、それぞれに該当する会社の特徴があります。

この分類は私の経験から導き出したもので、経営者をみて現場で肌で感じたことをストレートに書いています。
悪い分類に該当箇所があった時、中小企業経営者であるあなたが目を背けることなく、一つでも該当する箇所があれば率先して改善していただくことを望みます。

ステージ1:創業期

該当する会社

創業して3ヶ月~6ヶ月の会社が創業期に当てはまります。

ここで言う創業とは会社の設立日ではありません。
他の会社、他の経営者から「雇用」されて給料の名目で収入をもらわなくなった日又は会社を起業すると決めた日と認識してください。

この時期にやるべきこと

・自分又は自社のビジネスモデルを構築する
・10分だけでいいので経営の時間を作る(作業ではない非生産の仕事)
・ワクワクすることを考える

この時期は上に行くか下に行くかの岐路にあたるところなので、とくにやるべきことはありません。
創業期には、たった10分でいいので毎日経営の時間を作ることが大変重要です。作業などの何かを生み出す生産的な仕事ではなく、計画立案や計画の進捗管理、サービス方法の深掘りなど、非生産的で作業ではない「考える」仕事をするクセをつけてください。

中小企業の経営者は現場に戻りがちです。
何も考えずにできる仕事なので楽だからです。経営の仕事とは考えることがつきものです。考えることから逃げずに毎日10分ずつでいいので、積み重ねていくようにしましょう。

参考記事

ビジネスモデルとは?ビジネスモデルは5つの視点で考えるとうまくいく
決算日はいつにする?起業を決めたら最初に考えたい決算のこと
経営者の仕事はどれ?経営の時間を作る3つの解決法

ステージ2:停滞期

該当する会社

創業してから成長期になるまでの停滞している状態を停滞期といいます。
創業から6ヵ月以上経つと、創業したことが成功だったのか失敗だったのかがなんとなく見えてきます。

ほとんどの経営者は現実が受け入れられず「まだ大丈夫、まだ大丈夫」と現実から目を背けがちになります。しかし、ここで自社の状態を客観的にみられるかどうかが運命の分かれ目になるので、下記に3つのうち1つでも該当した場合は、停滞期に入っているのでしっかりと現実を受け止めて対策をしてください。

・十分に利益が出ない
・社会保険に加入できない(加入すると赤字になる)
・役員報酬がもらえない又はサラリーマンのときのほうが収入が高い

創業してからすぐに売上があがり利益が出る会社もあります。
そのような会社は停滞期を飛ばして次の成長期へステージを確認してください。

この時期にやるべきこと

・異業種交流会など参加しない
・経営の勉強をしない
・お客様の喜ぶことを考える、困っていることを考える
・行動する(本業だけにまい進する)
・自社の強みは何かを考える
・ビジネスモデルを再度見直す(お客様目線に変える)

「焦りは禁物」ということわざがあります。
まさにその通りで、人間は焦ると正常な判断ができないようになっていて、利益が出ていない事に対して不安を感じ焦りはじめると会社は悪い方向にばかり傾くようになります。
不安を解消するために異業種交流会に出たり、セミナーなどでむやみやたらに勉強したり、自分では焦っていないつもりでも行動心理は不安を解消するほうに動き始めるので、立ち止まって考えるようにしてください。

会社を生かすも殺すも、ここが正念場です。

参考記事

ビジネスモデルとは?ビジネスモデルは5つの視点で考えるとうまくいく
経営者の仕事はどれ?経営の時間を作る3つの解決法

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ステージ3:成長期

該当する会社

成長期に該当する会社は下記の3つのいずれにも該当する会社です。
1つでも該当しない場合は成長期とは言えません。その場合は停滞期に該当しますので停滞期のステージを確認してください。

・経常利益が5%以上ある
・役員報酬は50万円以上
・黒字決算を行っている

この時期にやるべきこと

経営者にとっては成長期が一番忙しい時期と言えます。
会社の基礎となる土台を作る時期がこの成長期なので、ルール作りや仕組みづくり、色んなものを決めて判断しなければならない大切な時期です。

・経営者の意識改革(納税意識を高める)
・組織作り
・労働環境の整備(社保、残業などのクリーン化)
・会社の数字の勉強
・マーケティング
・ブランディング

ここで一番重要なのは経営者の意識改革と言えるでしょう。
特に「納税意識」については誰しも同じで税金は払いたくないものですが、儲かっている会社の宿命ですので「税金は大きくなるための経費」と意識を変えていきましょう。
税金を払わない会社で繁栄しているところはありません。しっかり納税して安定した会社を作っていきましょう。

ステージ4:安定期

該当する会社

安定期に該当する会社は下記の3つのいずれにも該当する会社です。
1つでも該当しない場合は安定期とは言えません。その場合は成長期に該当しますので成長期のステージを確認してください。

・3期連続黒字
・3期以上連続して経常利益率が5%以上
・自己資本比率が40%を超える

この時期にやるべきこと

安定期になると経営者の仕事は判断だけになってきます。細かなことは部下に任せて、会社の将来を考えることに時間を使うようになります。

この時期の会社によく見られるようになるのが、人材の空洞化です。
人材の空洞化とは、若手社員が辞めていき組織の中間層が薄くなることを言います。

会社が成長期から安定期に入るにつれてリスクを負わなくなる傾向が強くなり、中高齢社員が多くなると新しいことを取り入れなくなります。
そのため、バリバリ働きたい若手の人材がマンネリ化した仕事に飽きを感じ会社から辞めていくようになり、30代40代の働き盛りの世代層が少なくなる傾向があります。

人材の空洞化を防ぐためには、新しいことへの取り組みを常にやっていかなければなりません。
本業を捨てて全く新しいことに取り組むのではなく、本業を守りながら、本業に進化や変化を取り組んでいくことが大切です。

・環境整備(福利厚生、退職金など)
・新しいことへの取り組み(時代への対応)
・捨てる(無駄なものが増えている)
・心の勉強をする

ステージ5:衰退期

該当する会社

衰退期に該当する会社は、安定期に属していた会社が安定期条件の3つのうち1つでも該当しなくなった会社です。
安定期の3つの条件に該当しなくなったと言うことは、会社が衰退していると言うことです。

≪安定期の条件≫
・3期連続黒字
・3期以上連続して経常利益率が5%以上
・自己資本比率が40%を超える

≪気づいた時には遅い危険信号≫
・経常利益率が3%以下になる
・売上が年々前年比割れになる

この時期にやるべきこと

衰退期になると経営者の気力が落ちてきます。安定期でゆとりができて経営者が平和ボケしてしまうと中小企業は一気に衰退します。
新しいことへの取り組みを怠ったり、社内に無駄なものが増えてくると危険信号です。
起業したころは、いつも新しい新鮮な目で物事を見ていたはずです。その当時を思い出して再度チャレンジしてください。

・新しいことへの取り組み(時代への対応)
・捨てる(無駄なものが増えている)
・絶対に焦らないこと

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ステージ6:倒産寸前期

該当する会社

停滞期から成長期へ行けずに赤字が続くと倒産寸前期になります。
下記の4つのうち1つでも該当する項目がある場合、倒産寸前期に該当しますので目を背けずにこの記事を読み進めてください。

・2期連続赤字
・債務超過
・資金繰りが困難になる
・ノンバンク借り入れがある

この時期にやるべきこと

倒産寸前期の経営者は下記のような行動を始めます。

≪ブレた行動≫
・本業と違うことを始める
・高利益商品を求める
・一発逆転を考え始める

≪私生活の荒れ≫
・酒の量が増える
・タバコの量が増える
・物欲がなくなる

私もこの時期を経験したことがありますので、復活した今だから言えますがこの時期にやるべきことはただ一つ「捨てる(忘れる)」ことです。

≪捨てる(忘れる)こと≫
・本業以外の事業を捨てる(一点集中)
・プライドを捨てる(頭を下げる)
・未来を考えることを捨てる(いまだけに集中する)
・勉強を捨てる(将来の不安から勉強に逃げる)
・異業種交流会を捨てる(傷の舐め合いで安心する)
・考えることを捨てる(行動あるのみ)

人は不安を感じると物や考えごとなどを捨てられなくなります。
捨てないことで安心感を得て満足しているのですが、これはただのまやかしです。

物がたくさんあるから動きが鈍くなる、考えごとがたくさんあるから一つに集中できないのです。
だから倒産寸前期の経営者はいろんなものを捨てないといけないのです。

究極のところ借金したことも忘れるぐらいの軽さでいいのです。
この倒産寸前期を乗り切る秘訣は「捨てる」しかありません。
倒産したらどうせすべてなくなるんですから、思い切って軽くなりましょう。

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