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中小企業9割は経営していない
今回の記事は経営者の仕事についてです。
この記事を特に読んでいただきたい方は「経営者としての仕事をしていない方」、会社の現在ステージが「創業期」及び「停滞期」の経営者です。
会社の現在ステージ ⇒ 創業期の記事はこちら、停滞期の記事はこちら
「経営者の仕事」していますか?
たぶんみなさんは「そんなのしてるに決まってるじゃん!」と答えると思います。
しかし、私の経験からお答えすると中小企業の社長(経営者)で「経営者の仕事」をしている人はほとんどいません。
「経営者の仕事」をしている人は経営者全体の1割ぐらしかいないでしょう。
まずは下図を見てください。
このA~Dなかで「経営者の仕事」はどれだと思いますか?
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Aは幹部社員に任せるべき仕事
Aは緊急度が高く、重要度も高い。
会社にとっては最重要な仕事なので「経営者の仕事」となりそうです。
よく考えてください。緊急度が高く、重要度が高い仕事はいわば目先の仕事。
目先の仕事も大事ですが、こればかりをやっていては経営はできません。
緊急度が高く、重要度が高い仕事は幹部社員に任せられるようにするのが理想です。
幹部社員がいない会社は、Aの仕事ばかりに時間をとられないよう、しっかり区切りをつけてください。
一番やっかいなのは、この仕事をやっていると「やった気」になって達成感を感じてしまう点です。
経営者としての仕事は進捗度ゼロなのに、達成感をビールで乾杯!なんてことが多々あります。
あなたは幹部社員じゃなく経営者。一番やらなければいけないことは経営者の仕事なのです。
経営者はBの仕事に重点を置くべき
Bは緊急度は低く、重要度が高い。
緊急じゃないが重要度が高い仕事は、非生産的な仕事と言えます。
緊急度が低いと言うことは期限の設定がないため、時間がある時でいいのです。しかし、どうでもいいわけではなく重要度は高い。
例えば「会社の将来を考えよう」「今のビジネスの将来性を考えよう」「もっと効率的に行う方法を考えよう」など、考えることがメインの仕事がBに該当します。
会社の方向性や将来のことは経営者じゃないと考えられません。
考える仕事はだいたいの場合は正解がなく達成感もありません。Aの仕事のように完結させると達成感を得られるような仕事ではないので楽しくないし苦しいのです。
だからAの仕事に逃げてしまう経営者が9割もいるのです。そういう私もこの9割の経営者に入っていたので、その気持ちはよくわかります。
それでは「経営者の仕事」ができるようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?
答えは簡単です。「経営者の仕事」を遠ざけてしまう3つの原因を解決していけばいいのです。
◆「経営者の仕事」を遠ざけてしまう3つの原因
1つ目は、「緊急性が低い=期限がない」こと
2つ目は、考える仕事に慣れていないこと
3つ目は、やることリストに入っていないこと
「仕事が忙しい」なんて原因はありません。経営者は忙しいを理由にしてはいけません。
ここから3つの原因の解決方法を解説していきます。
1、期限を設定する
緊急性がない仕事には必ず期限を決めましょう。
「〇〇までに、会社の将来像について考えよう!」など、具体的に期限を決めるのです。
期限には数字を入れると具体的になるので行動が伴いやすくなります。
「春までに」 ⇒ いつなのかわからないのでハッキリと数字をいれましょう。
「再来年までに」 ⇒ 期限が遠すぎていつまでたっても動き出さなくなるので直近で設定しましょう。
期限は1ヶ月以内で設定するのが良いようです。これ以上長くなると、まだまだ先だから・・・とあと回し癖が出てしまう原因になります。
2、自分にあった思考整理法を見つける
考える仕事に慣れた経営者はそれぞれ自分にあった思考整理法を知っています。
紙に書いてラクガキのように思考を広げていく人や、思いつくままに付箋(ふせん)に書き出してイメージしながら考えをまとめて行く人。様々ありますので、色々試して自分にあう方法を見つけて思考整理法を磨いていってください。
下記に有名な思考整理法を紹介しますので、自分にあった思考整理法を見つけてください。
◆ラクガキ
◇マインドマップ
◆マンダラチャート
◇ふせん思考法
◆ブレーンストーミング
◇アウトライナー
3、まずは10分間だけやってみる
まずは考えるテーマを決めて、2の思考整理法を使って10分間だけやってみましょう。
ただ10分間考えるだけではダメです。必ず一つ結論を出すようにしてください。
「考える」とは自分の知識と社会にある情報(ネット情報)を使って結論を導き出すことを言います。
結論を出さない「考える」行為は「悩む」になります。貴重な10分間を悩みの時間につかってはいけません。
重要なのでもう一度言います。
必ず一つ結論を出す癖をつけてください。
10分間で結論を出すためには、あまり多くのことを考えられませんから、なるべくテーマは詳細にして結論が出しやすいテーマを選んで、考える仕事に慣れてください。
まとめ
この記事で私が言いたかったことは、中小企業の経営者は「経営者の仕事」をすべきと言うことです。
ほとんどの経営者は日々の目先の仕事に追い回され、経営をしていません。
中には現場に出ることが当たり前のように、社内のNo1プレイヤーを演じている経営者がいます。
経営者はNo1プレイヤーであってはいけません。
経営者はNo1プレイヤーを育てる人、使う人になるべきなのです。
そのためにも「経営者の仕事」ができる経営者になりましょう!
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