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目標達成のための必要なものリストを作る ~G社長の具体例①~

具体例:株式会社いい肌ネット(仮称)の場合

今回の記事は経営計画についてです。
この記事を特に読んでいただきたい方は「経営計画の作り方の具体例を知りたい人」です。

ここでは具体例を使って経営計画の作り方を説明していきます。
世間にありそうな会社名ですが、全くの仮想の会社です。

今回、具体例で使用するのは「株式会社いい肌ネット(仮称)
業種は女性用化粧品のネット販売、小売業です。
会社は創業3年目、社員ゼロ、社長が一人でなんでもやっている会社です。社長の名前はGさん、以下G社長と呼びます。

現在、売上は月250万円、年商3,000万円ほどで粗利益率は平均で17%です。
大きな経費はほとんどなく、倉庫兼事務所の家賃が10万円、その他水道光熱費や事務用品代で毎月3万円ほどかかります。

社長の給料は月25万、ギリギリ家族が生活できる状態の給料です。

社長の一日は、毎日ネットで入る注文のメール対応や梱包発送の作業、これだけで1日の3分の2が潰れ、残りの時間はネットショップの更新作業に追われています

化粧品の仕入れは問屋さんへネットで注文ができるので、先方に出向くのは月1回の商談ぐらいです。
現在は問屋さんが取り扱っている他社商品の販売が主力となっています。
これだけでは価格競争力がないため、いつかはお客様からあきられてしまうという危機感を持ちながら毎日の仕事をこなしています。
その打開策として3年後から自社ブランドの化粧品の開発を考えています。

G社長は異業種交流会に参加しており、まわりの経営者は経営計画を作っている人も多いので、自分も作ったほうがいいと思っています。
しかし経営計画など今まで作ったこともないので、どこから手を付けたらいいのか、どうやって考えたらいいのかがわかりません。

G社長の希望は、現状ギリギリの給料でやっているので、もっと売上をあげて稼げるようになりたいと考えています。

このような具体例で説明を進めていきます。

【要約】
売上:月250万円、年間3,000万円
粗利益率:17%
倉庫兼事務所家賃:10万円/月
その他経費:3万円/月
社長給料:25万円(役員報酬) ※ギリギリ生活ができる状態

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目標を立て、そのために何が必要かリスト化する

参考:経営者1年生はこれで充分!!誰でも作れる世界一簡単な経営計画の作り方
上記の記事の①~③を参考に進めていきます。

①3年後又は5年後のイメージを作る

3年後から自社ブランドの化粧品を開発したいと考えているので、これまでに売上は少なくとも今の2倍~3倍ぐらいはほしい
少し背伸びをして3年後に3倍の9,000万円を目標とします。
5年後に9,000万円の2倍超の2億円を目標とすることにします。

②具体的な数値目標を作る

①で具体的な数値目標も一緒に決めたので、ここは省略します。

③目標達成のために何が必要かをリスト化する

売上をあげるために必要なものを考えていきます。

・在庫を確保するための事務所が必要(移転費用も必要)
・在庫を購入するための資金が必要
・今の3倍を梱包発送するとなると1人では無理なので、人材が必要
・今のままではG社長の時間がないので、時間を作るために人材が必要
・ネットショップの更新作業が遅れる可能性があるので、人材又は外注が必要
・作業を効率化するために受注管理システムが必要
・販売を拡大するために広告を出したい

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こうやってリストを作ると、3年後の売上が3倍になっているイメージがなんとなく見えてきませんか?・・・まだ早いかな(笑)

ここまでは比較的短時間で考えることができます。

次の『④リスト化したものをステップ化する』と『⑤成長ステップに期限を決める』は、かなり時間がかかります。
というより、一番時間をかけて考えないといけないところです。

次回のPART2では、④からスタートしていきます。

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